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今日の司クンアンテナ 5

⑤「待たせたわね、司。」そう言って、ホテル メイプル社長であり、司の母親ーー道明寺 楓は、司を見た。楓の後ろには、数人の人間がいた。「今晩は、司君。今日のパーティーはどうだね、楽しんでくれているかい?今日のオススメは、何と言っても、本場スペインからシェフを呼んで作ってもらっている、地中海料理だよ。お試し頂けたかな?」「いえ、まだ挨拶回りをしていた所でして。」「お父様。そのように無理にお勧めになります...

今日の司クンアンテナ 4

④コツコツコツ。コツコツコツコツコツコツコツ。指でテーブルを叩く司のイライラは頂点に達していた。チクショウ!一体何十分待たせるんだ。控え室に入ってから、ゆうに30分は経っていた。完全な時間の無駄だ。もちろん、タブレットで株価チェックなど行い、ただ待ちぼうけしていた訳ではない。しかし控え室の固い椅子では、とても落ち着けるものではなかった。待たされている相手が、世界を飛び回る女社長ーーホテル メイプルの道...

今日の司クンアンテナ 3

③「…。誰に会いたいというのです?」目の前に現れた中年女性。「社長!」 返事を返したのは、司の後ろから慌てて駆けつけた、司の秘書だった。男性秘書なので、司のパートナーを務めるわけにはいかず、しかし司を一人で会場に放っておくわけにもいかず、仕方がないので、会場の隅で様子を伺っていたのだった。「西田。ちょっと司に話があるの。控え室へ行くわ。司、一緒に来てもらえるかしら?」(続く...

今日の司クンアンテナ 2

②午後6時。その日の仕事を早々に終えると、パーティーに出席する為、司は会場のホテルに横付けされたリムジンから降りたった。会場には美しく装った男女ーー比較的若いものから、老年に差し掛かっているものまで、年代は様々だったがーーそれら、いかにも裕福そうな人々が、にこやかに笑いながら、会場内のいたる所で歓談していた。司は会場内の人々の中では、とても若い部類だった。しかも、パートナーも連れず、一人ワインを手に...

今日の司クンアンテナ 1

①超高層ビルの最上階。そこから見下ろす下界は、まさにカオスと言う表現がぴったりの眺めだった。「頭、イテェ…」思わず漏れた独白。頭痛など、もはや当たり前すぎて、意識する事さえ無くなっていたはずだった。しかし一度意識すると、引き寄せられるかのように、あの日の記憶が、あの時の感情が蘇った。あの日、魂が悲鳴をあげていたような、強烈な痛み…それは身体の痛みだったのか、それとも心の痛みだったのか?司にとってはど...

ごあいさつ

スゥー。 スゥー。子どもの寝息が聞こえてきました。さぁ、現実から夢の時間へ。☆☆☆初めましてm(_ _)m。チムチムと申します。昼間は、主婦してます。花より男子、原作も好きですが、二次小説のあまりの面白さに、すっかり夢中になってしまいました。こちらにひっそりと始めたブログですが、訪問して下さり、ありがとうございます。とても嬉しいです(^_^)。お出しできるのは、粗茶の代わりに、粗話だけですが…。良かったら、ゆっく...

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