FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今日の司クンアンテナ 7



「…かさ。司!」

名を呼ばれ、ハッとして意識を戻すと、楓が咎めるように、司を見ていた。

「聞いていらっしゃるのかしら?今日私が、わざわざNYから一時帰国してまでこちらのパーティーに出席し、御厨さん親子をあなたに紹介したのには、理由(わけ)があります。」

「理由?」

司は胡散臭そうに、親子を眺めた。
理由、それはもちろんあるだろう。
楓は、何よりも無駄を嫌う人間だ。
母親としてはあまり知らないが、ホテル経営者としての 道明寺 楓 なら、司は良く知っている。
楓の経営方針は、まさに徹底していた。
優秀な人材には高待遇を用意し、要所要所に配置する。
そのかわり削れる所は徹底して削り、コストを削減する。
もちろん、ホテル経営において、客の満足度は重要だ。
そのため見た目の豪華さや、リッチな演出には、特にこだわっていた。

楓は結婚して、子どももいるが、その子どもである司でさえ、楓の"母親の顔"は、数えるほどしか見た事がなく、ほとんど記憶にも無かった。
まさに楓には、"鉄の女"ーその表現が、よく似合っていた。

その楓が何の利益もなく、わざわざNYから一時帰国なんかしてくるハズがない。
必ず、何かあるハズだ。

上等じゃねぇか。
理由があるだって?
なら、その理由とやらを聞いてやろうじゃねぇか。
判断はそれからだ。

「そうです。一度しか言わないから、よくお聞きなさい。
いいですか、絶対に内密ですよ。この控え室の外と、両隣の部屋には念のため、SPを立たせています。
話が漏れるのは危険です。」

そう言うと、楓は声をひそめた。

「実は、NYで、近いうち株価が暴落するのではないかという情報があります。」

なに‼︎

それは、さすがの司でも、驚く内容だった。

「まだ確定ではありません。しかし確定してからでは遅いのです。道明寺HDは、総力をあげて、防御しなければなりません。それができなけれは、最悪倒産の危険性もあります。」

あまりの内容に、さしもの司も、しばらく返す言葉が無かった。


(続く

スポンサーサイト

- 0 Comments

Leave a comment

ランキング

ブログ村ランキング

今日の司クンアンテナ 8
PREV
NEXT
今日の司クンアンテナ 6
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。