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嗚呼、うるわしの御曹司 中編 司BD記念コメディ

〈嗚呼、うるわしの御曹司〉 中編 司BD記念コメディ



☆お知らせ
すみません、終わらなくなってしまったため、苦肉の中編です。長めですが良かったらお付き合い下さい。


☆☆


牧野のコートを肩に羽織ったオレは、ようやく台の下から這い出してきた彼女の手を取った。

「寒いだろ。早く部屋にもどるぞ。」

「うっ、うん。」

白のニットに、白黒の千鳥格子のタイトスカート、シンプルなベージュのマフラーをふわっと巻いた牧野は、勝ち気そうに見開かれた瞳を除けば、とても女らしくかわいらしい。

だがな。見た目と違うんだよな、コイツ。

ゴスッ。

「イッテェ!」

ほら来た。油断してると、やられるからな。

「コートずり落ちてるわよ。もう、いきなり上半身裸とか、やめてよね!」

ブツブツ言ってやがる。
オレは、肩に決まったチョップの跡をさすりながら、さり気なく牧野の肩を抱いた。

「ぎゃぁっ!いきなり何すんのよ!」

危うく、反対の肩にもチョップを食らう所だったが、オレにも学習能力ってモンがある。今度は、軽く受け止められた。

「しっかり捕まえとかないと、また逃げられるからな。」

牧野の目を覗き込んでニヤリと笑うと、牧野はまた少し赤くなって俯いた。

か、可愛いじゃねぇか。
しかも、もう抵抗する気が無くなったのか、大人しく肩を抱かれている。
どうだ、オレのフェロモンは。だんだん牧野も、オレの麗しい肉体に悩殺されて来たか?
オレは内心、ほくそ笑みながら、しっかりと牧野の肩を抱いて、部屋の扉の前に立った。
ムフフフ、部屋に入ってしまえば、たっぷりと時間をかけて、オレの身体のゴージャスさを教えてやれる。
この部屋を出る頃には、牧野はもう完全に、オレに骨抜きのメロメロだ。
考え方が完全にエロおやじ的な気がしたが、そんな事はどうでもいい。

オレは、ニヤケそうになる顔を必死に引き締めて真面目な顔を作ると、部屋の扉に手をかけた。

「あっ、待って!」

牧野が慌てたように声を出したが、誰が待つか。
部屋の扉を大きく開け、牧野と一緒に中に入った。

「牧野、待ってたよ。おかえり。」

部屋の中から、透き通った声で応答があった、

・・・は?

オレは思わず、目が点になった。

「類!なぜここにいる!」

「あ、司、いたんだ?誕生日おめでとう。牧野、遅かったね?もう来ないのかと、待ちくたびれちゃったよ。」

そう言うと類は呑気にふわぁ、と欠伸した。

せっかく牧野と二人きりになれると期待してたオレは、腹わたが煮えくり返るような気がした。

「類…なぜ、ここにいる…」

オレは類に、地の底から響くような声で、質問を繰り返した。

「なぜ?親友のバースデーを祝いに来ちゃ、いけなかった?」

類の、人を喰ったような物言いに、オレはもう少しでキレそうになっていたが、そこへ割り込んで来たのは、牧野だった。

「道明寺、ごめん!あたしが呼んだの!」

「なぁにぃ?」

オレは、ギギギと音がしそうな勢いで、牧野を見た。

「ヒッ!ご、ごめんなさい、何となく1人じゃ、怖かったから…。」

「ほぉ、そうか。オレは怖くて、類は怖くないんだな。」

「い、いや、別にそんなつもりじゃ」

「司、やめなよ。女の子が男の部屋に1人で行くのは、怖くて当たり前だよ。」

「類!」

「何だよ、司?声がデカいよ。」

「確かお前も、男だったよな?」

「うん、そうだけどそれがどうかした?」

人の部屋で余裕をかましている類に、オレは詰め寄った。

「お前だって絶対、あるハズだ!」

「何がさ?」

「フン、男ならみんなあるだろ。友達みたいなフリして、見えすいてんだよ。」

「だから何が?」

「よーく自分の腹に手を当てて考えてみるんだな。」

「胸じゃなくて?」

「るせぇ!よし決めた。どうしても牧野と俺の間を邪魔したいなら、勝負してやる。決めるのは牧野だ。いいな、牧野?」

牧野は突然の展開に、完全に面喰らっている。

「道明寺、落ち着いて!突然どうしたの?る、類を勝手に呼んだことは、悪かったわ。謝る。親友だから、サプライズでいいかなと思ったの。そうだ!今度また、二人でどこかにお出かけしない?いつか乗った公園のボート、また乗りたいな。」

牧野が必死になってオレを宥めている。
公園デートの提案には、オレも異存は無かったが、今はその時じゃねぇ。

「いいか、牧野。オレは常に冷静だ。決めるのはお前だ。よく見てろよ?
それで、だ。類!」

「何だよもう。うるさいなぁ。」

類は完全に投げやりな態度だったが、それじゃオレの気がすまねぇ。
オレは、肩に掛けていた、いい匂いのする牧野のコートをパサッとベッドに投げかけると、挑戦的な態度で、類に向き合った。

「類!お前も脱げ!」

「はい??」

類も、横の牧野も、唖然としている。

「今からオレと類とで、アームレスリングをする。」

「ええっ!!」



(後編へつづく)



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- 4 Comments

Ranmaru*  

更新したんしてる!偉い

司らしいなあーと思いながら読ませてもらいました
アームレスリング。そら、野獣にぐんばいあがるっしょ?
あのーう。余談ですが、明日はもう、バレンタインデーですよ!

2018/02/13 (Tue) 16:30 | EDIT | REPLY |   

はなじょ  

いいなあアームレスリング。

どうなるんだろう?

気づくのが少し遅れました。

楽しみにしてます。

2018/02/14 (Wed) 11:10 | EDIT | REPLY |   

チムチム  

Ranmaru* 様

こんちは!
あーあ、バレンタインも終わりましたねー!
しかし、私の司バースデーは終わっていません!
だって司バースデーだから。
なーんてね♪
遅いだけだけど(汗)

2018/02/14 (Wed) 23:18 | EDIT | REPLY |   

チムチム  

はなじょ 様

アームレスリング、楽しそうでしょ?
野獣の本性、見れるかなぁ。

もう、こんな虫の息ブログをチェックしてもらってるだけで、有り難くて涙が出ます(うる)
何しろ、バースデーははるか昔なのに、いつまでも終わらない。
カタツムリは頑張っても、カタツムリなのだ。
また遊びに来てください♪私も行きます♪♪


2018/02/14 (Wed) 23:39 | EDIT | REPLY |   

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